副業始めたんだから、開業届を出そう。青色申告で65万円の控除が受けられるし・・・ウヒヒ
たしかに、開業届を出すと青色申告が可能となり、65万円の控除を受けられます。
サラリーマンをやりながら開業することは、禁止されてません。
ただし、デメリットがあるようです。
- 失業手当が貰えなくなる
- 赤字を計上すると会社にバレる可能性がある
上記のデメリットを知ったうえで開業届を出しましょう。
それぞれのデメリットは、解決することが可能です。
その理由を記事にしたいと思います。
サラリーマンが開業するには
個人事業の開業・廃業等届出書と青色申告承認申請手続を税務署に提出すればOKです。
手続きが面倒な場合は、開業freeeを使うことでミスなく簡単に作成することができます。
10分程度で簡単に無料で書類が完成するそうです。
完成した書類を税務署へ提出すればOKです。
開業するメリットとデメリット
開業するメリットとデメリットについて、お知らせします。
メリット
- 青色申告ができるようになり、節税できる可能性がある
- 屋号で銀行口座を作ることができる
- 家族を雇ってる場合は、給与を経費として計上できる
- 赤字を3年間繰り越すことができる
それぞれの項目について解説します。
青色申告ができるようになり、節税できる可能性がある
- 65万円の特別控除
- 事業に必要な経費の計上
上記2つの恩恵は大きいです。
家族を雇っている場合の給与を経費として計上することもできます。
なにが経費として認められるかは、事業によって異なるので税理士さんに相談してください。
屋号で銀行口座を作ることができる
屋号は、個人事業主が仕事上使用する名称です。
屋号で銀行口座を作ることができるので、事業資金と個人資産の管理がしやすくなります。
屋号で作った銀行口座で、会社専用のクレジットカードやデビットカードも作れるので、確定申告も楽になります。
赤字を3年間繰り越すことができる
例えば、
2001年 10万円の赤字
2002年 10万円の赤字
2003年 10万円の黒字
2004年 10万円の黒字
だった場合
2001年 -10万円の繰り越し。
2002年 -20万円の繰り越し。(-10万円-10万円=-20万円)
2003年 -10万円 の繰り越し。(10万円-20万円=-10万円)
2004年 0万円 (10万円-10万円=0万円)
となります。
赤字を繰り越すことによって、節税ができます。
デメリット
- 赤字を計上することで住民税が減額となり、会社にバレる可能性がある
- 失業手当を貰うことができない
赤字を計上することで住民税が減額となり、会社にバレる可能性がある
個人事業の赤字を計上することで、
本業の所得+副業の赤字=合計所得が下がる
ので、住民税が下がります。
極端な例でお話しすると、
本業の所得500万円-副業の赤字500万円=所得0円 → 住民税0円
となり、会社の給料から住民税の天引きされなくなります。
所得の減額によって住民税がマイナスされる場合は、特別徴収しか選択できないので、同じ給料をもらっている人より住民税が少ないことで、会社にバレる可能性があります。
間違えないで欲しいのは、副業で収入が増えて税金を納める場合は、
- 特別徴収(会社の給料と合算)
- 普通徴収(それぞれの収入先で個別に支払う)
2つの納税方法を選択できます。
要するに、副業の収支(赤字が利益を上回る場合)で赤字を計上する場合、住民税が減額されてしまうので、会社に通知が行くという事です。
対策として
- 経費をたくさん計上する
- 収益に見合わない不必要な設備投資をしない
などが考えられます。
無理やり赤字にして税金を逃れる方法もあるようですが、
- 経費として認められない可能性がある
- 脱税を指摘される可能性がある
上記2つの理由から、あまり赤字を計上するのはおすすめしません。
失業手当を貰うことができない
開業届を出していて会社を辞めた場合、会社は辞めたかもしれないが、副業として開業しているので”失業している”とはみなされません。
なので、失業手当は貰えません。
副業が順調なら、気にしなくても良いかなと思います。
まとめ
開業にはメリットが多いのでオススメなのですが、サラリーマン特有のデメリットも理解してほしいです。
開業出来た場合や、副業で収入があった場合は、
- 青色申告(白色申告)するための複式帳簿をつける
- 副業収入によって確定申告が必要
となるので、帳簿をつけるクセをつけておきましょう。
帳簿については、下記リンクを参照してください。
正しい情報をゲットして、楽しく開業&副業をしましょう!